2021年01月06日
取締役の労務管理について(労働者該当性)
当社は派遣業を営んでおります。最近残業代トラブルが多いので、従業員を役員に就任させて、雇用保険の資格喪失手続を行おうと思っています。これで残業代トラブルは回避できるのではないでしょうか。ただ、この従業員には引き続き派遣労働者として派遣先で勤務してもらう予定です。たとえば残業代請求事件は、労働時間規制や時間外割増賃金について規定する労働基準法の適用があるからこそ生じるものです。取締役などの役員は会社...
2020年04月06日
緊急事態宣言に伴う企業の労務対応(休業手当を払うべきか?)
当社は都内と千葉県内で多数の学習塾を経営する企業なのですが、緊急事態宣言が発令されると学習塾も休止要請の対象になってしまいます。さすがにこれを無視するわけにはいかないため、全教室休校としました。一部の事務職員を除いて在宅勤務も困難でして、基本的には休業するしかありません。ただ、この宣言がいつまで続くのかもわかりません。当社の売上も激減してしまうところですが、従業員への休業手当・休業補償はどうすれば...
2020年03月11日
テレワーク(在宅勤務)で行うべき規則制定と労務管理
弁護士法人戸田労務経営の所長弁護士の戸田です。新型コロナウイルスの影響が大きく、時差出勤やテレワークの活用が叫ばれていますね。いずれも東京オリンピックに向けての導入が推奨されていた制度ですが、このような形で前倒しになるとは予想外でした。今回、テレワークの導入についてのご相談が多いため、導入に際して気を付けるべき基本的な労務管理をまとめてみました。中小企業であっても、IT 企業を始めとして導入が検討...
2019年05月01日
同一労働同一賃金への対応する賃金制度改革(2/6・3/7千葉県経営者協会主催セミナー講演)
労働弁護士の戸田です。平成もいよいよ終わり、令和を迎えました。新元号でも変わらずよろしくお願いいたします。さて、同一労働同一賃金の対応も来年2020年4月(令和2年4月)に迫っています。昨年から注目の集まったこのテーマですが、最近は少し議論が落ち着いたところがありますが・・・現場では対応に追われています。企業の皆様、顧問先の社労士の皆様からも対応についてご相談を多数受けています。少し前になりますが...
2018年09月15日
派遣労働者も派遣先正社員と同じに扱え!(派遣法同一労働同一賃金ガイドラインたたき台)
労働弁護士の戸田です。(船橋市・弁護士法人戸田労務経営)今日もまたも同一労働同一賃金についてです。今回は派遣労働者について。インパクト大なお話です。9月10日、厚生労働省から派遣労働者についての同一労働同一賃金ガイドラインたたき台も出されましたね。https://www.mhlw.go.jp/content/12602000/000351609.pdfいよいよ派遣労働者も派遣先の社員さんと完全に同...
2017年05月11日
公務員の懲戒処分(公務員の労働トラブル)
公務員の労働問題は、民間企業とは大きな違いがあります。懲戒免職処分についても、行政側に広い裁量が認められていますが、行政の判断が明らかに誤っていて行政の裁量を逸脱する場合は、審査請求や取消訴訟によって処分の取り消しとなる可能性もあります。また、懲戒免職処分が取り消されずとも、退職手当処分だけを取り消しがされることもあります。最近は酒気帯び運転については非常に厳しく判断される傾向がありますので、直ち...