2025年07月02日
ユニオンの主張を完全に排斥して、団体交渉に至らずに終結した事案
相談者は建設会社の元受企業です。下請会社の従業員が労災事故により負傷しました。その従業員が外部ユニオンに加入し、労災事故の賠償請求を行ってきました。ユニオンは連絡もなく突然会社に訪問してきて、長時間様々な主張をしてきた上、期日の迫った団体交渉期日を指定してきたため、慌ててのご相談でした。元受企業は、確かに現場での安全配慮義務違反の責任を負うことはあり得ますが、労働組合との団体交渉に応じる義務がある...
2025年06月10日
安全衛生委員会の定例のフォローと運営を行った事例
事業規模が50人を超えたために安全衛生委員会の運用が必要となったが、実施の仕方・現場での対応がわからないので、労務全般の対応をしてほしいとのご依頼をいただきました。定例で安全衛生委員会を主導し、軌道に乗ってきたところで運用をある程度内製化できるようにするという方針も含めて、スタートから手伝いを継続しました、また、職員に向けた研修を行い、周知を徹底しました。その結果、安全衛生委員会の運用が内製化し、...
2023年06月14日
安全衛生管理・労働災害 労務応援コンサルティング
会社は労働者の生命・身体の安全を守るべき安全配慮義務を負っており、業務上の事故が発生しないように注意すべき責任があります。こうした安全配慮義務に違反した場合、会社は、労災保険を超えた賠償責任を負ってしまいます。近年は、こうした裁判事例が非常に増えている印象で、事案によっては莫大な賠償額になることも珍しくありません。また、安全衛生の視点での職場環境不備は、労災事故発生のリスクともなります。労災事故に...
2017年09月13日
弁護士ドットコムニュース掲載の戸田弁護士の記事をご紹介「社内行事と労災・労働時間の問題について」
労働弁護士の戸田です。少し前の記事ですが、弁護士ドットコムニュースに掲載された記事をご紹介致します。「会社のサークルでツーリングしたら「熱中症」にかかり欠勤…「補償」はどうなる?」軽く補足します。会社のサークルもそうですが、社内行事についてもこれが「労働時間」と評価されるかどうかの問題があります。裁判例は、次のような基準で判断しています(前橋地裁昭和50年6月24日判決)。自由参加なら労働時間には...
2017年05月11日
会社の労災対応・安全配慮義務について
当社の従業員が、工場で作業中に怪我をしました。労災保険での対応をしたのですが、その後に損害賠償を請求されました。労災保険で賠償がされたはずなのに、会社が責任を負わなくてはならないのでしょうか。労災保険で速やかに対応することも大切ですが、安全配慮義務を尽くしていない場合は、会社が民事の賠償責任を追及される可能性があります。賠償責任の額も大きくなることが多く、会社の社会的イメージにも大きな影響があるの...
2017年05月11日
従業員が労災事故(過労死)で死亡した場合の企業対応
弊所は広告会社です。弊所のプロジェクトマネージャーの従業員が、大きなプロジェクトが終わった後に自死してしまいました。確かに、このプロジェクトをこなすため、かなりの残業はしていらっしゃいましたし、ストレスもかなりかかっていたのだと思います。実際、遺書には、長時間の仕事のストレスや、上司からのパワハラがあったこと等が書かれていたようです。うつ病の診断も受けていたようです。ご家族へ謝罪に伺ったのですが、...
2017年05月11日
労災事故の取り扱いについて
どんな場合が労働災害(労災)になるのでしょうか。労働災害(労災)になった場合、労災保険ではどのような給付がされますか。また、労災保険とは別に会社に対して賠償の請求をすることはできるのでしょうか。労働災害(労災)は、業務災害だけではなく通勤災害も含まれます。労災保険では治療費や休業等、幅広い項目の支給がされますが、慰謝料が含まれない等、全ての損害が填補されるわけではありません。会社の安全配慮義務違反...