2024年09月20日
社会福祉法人A事件高裁判決の意義(東京高裁令和6年7月4日)~不活動時間管理の実務に活きる賃金設定の基準とは
私が代理人を務める社会福祉法人A事件(千葉地裁令和5年6月9日判決)について、控訴審判決が出されました(東京高裁令和6年7月4日判決)。この事件は、夜勤時間帯の不活動時間(いわゆる待機時間)について未払残業代が請求された事件です。事案内容・地裁判決の詳細はこちら地裁判決では、夜勤時間帯の未払賃金の計算は、6000円の夜勤手当を基礎として、1時間の賃金単価は750円となるとした上、この賃金単価が最低...
2024年06月12日
2024年8月6日「不活動時間・待機時間等の労働時間管理の実務」オンラインセミナー
※本セミナーは57名の方にご参加いただき、無事に終了いたしました。社労士の先生方をはじめ、運送会社や警備会社など不活動時間についての考え方についてお悩みの企業様が参加され、ご好評の声を多数いただきました。弁護士法人戸田労務経営です。令和6年8月6日(火)に、弊所代表弁護士による「不活動時間・待機時間等の労働時間管理の実務」セミナーを企画しましたので、ご案内申し上げます。当法人は使用者側の弁護士や社...
2024年03月28日
80時間を予定する長時間見込みの固定残業代は無効か!?
最近、「初任給40万円」を打ち出したアパレル会社が話題になりました。実はこの40万円のうち、17万2000円分は月80時間の固定残業代だということで、「月80時間の時間外労働を予定する固定残業代は過労死基準で無効だ」とSNS等で話題になりました。この指摘は、主に労働者側の弁護士、労働組合からされていたものなのですが、果たしてそうなのでしょうか。確かに最近、労働者からの残業代請求の中で、「長時間予定...
2023年12月11日
夜勤等の不活動時間の賃金制度の在り方を考える(残業代単価を日中とは異なる単価で計算した千葉地裁令和5年6月9日判決)
今回は、夜勤等の不活動時間についての賃金制度がどうあるべきかを考えます。最近私が法人側を担当した事件で、夜勤の不活動時間(夜勤時間帯)の賃金の考え方について、少し面白い判断をしたものがあります。この判決では、夜勤時間の労働時間について、その残業代計算の基礎単価について夜勤手当を基準として算定するべきとされました。これは最低賃金を下回る水準なのですが、それも違法とはならないとの判断です(千葉地裁令和...
2023年03月26日
最高裁令和5年3月10日判決(運送会社の固定残業代)の速報
先日2023年3月10日に、運送業界において注目の最高裁判決が出された。※詳細な解説は後載します。問題となったのは、残業代の支払い方だ。運送会社では比較的よく見られるような考え方と手法によった賃金制度とも言えるが、最高裁はその支払い方を違法として、会社敗訴の判断を出した。そのため、この判決の影響はそれなりに大きくなることが予想される。最初にこの事件での会社の賃金の体系を説明する。非常に複雑なので、...
2018年06月29日
6月26日千葉県弁護士会開催・労働事件研修(残業代)の使用者側講師を担当しました
弁護士法人戸田労務経営(船橋市、市川市、浦安市、習志野市等)の労働弁護士の戸田です。6月26日に、私が副委員長を務める千葉県弁護士会労働問題対策委員会が主催する「労働事件研修(残業代)」の使用者側講師を担当しました。千葉県内の弁護士150名以上が参加した大型研修です。千葉でのライブだけではなく、京葉支部(船橋市・市川市・浦安市)と松戸支部(松戸市・柏市等)の弁護士会支部にも中継する。千葉県内の弁護...
2017年05月11日
未払残業代(時間外労働、休日労働の賃金)のリスク
未払い残業代とは、従業員に対して法律で定められた時間外労働や休日労働、深夜労働に対する賃金を支払っていない状態のことを指します。労働基準法では、・時間外労働には「通常の賃金の25%以上(月60時間を超えたものには50%以上)」・休日労働には「35%以上」・深夜労働には「25%以上」の割増賃金の支払いが義務付けられています。もし未払い残業代が発生し、従業員から請求された場合、企業は過去3年間さかのぼ...
2017年05月11日
未払賃金の労務トラブルについて
弊社では、金銭管理を徹底しております。たとえば、レジ打ちをミスして金額が合わないと、1回につき「罰金1,000円」を給料から引いています。また、このところは経営が厳しいため、少し給与の支払いが遅れることもあります。社長から従業員に対して、「ちょっと今資金繰りが大変で、あと5万円は10日待って下さい」と説明をしているのですが、従業員から苦情が出ています。「最近よく支払い日に給料全額が入っていないこと...