2025年06月15日
ユニークな人事労務制度を多く持つ企業において、複雑な仕組みの下で給与計算上の「ミス0(ゼロ)」を達成した事例
依頼している顧問社労士の給与計算にミスがあったということで、社労士の変更を検討しておられました。法務や労務にも課題があったことから、ワンストップサービスで実施する対応を含めてご依頼をいただきました。給与計算業務を(前任の社労士事務所より)引き継ぐまでの間は、人事労務規程の改定対応を行っていたため、ある程度の会社情報を知った上で、給与計算を行う事でどれくらい価値提供ができるか、を第一に考えました。給...
2025年06月03日
年功序列賃金制度から脱却した評価制度と人事制度作りを実現した事例
福祉関係の法人様からのご相談でした。賃金と評価制度が完全な年功序列制度だったため、やる気のある方が評価されないということで、全体のモチベーションが下がってしまっているという悩みがありました。そこで、従業員の働き方全般の見直しや、貢献している方をきちんと評価するための賃金制度の変更を進めたいというご依頼をいただきました。ご相談いただいた時点で、顧問として社労士の先生が入っていましたが、なかなか進まな...
2025年05月07日
賃金引き下げに関するトラブルについて労働者側の請求をほぼ排斥した事案
労働者から、職位の引き下げに伴う賃金減額の不当性を訴えて、労働審判を起こされて対応した事案です。職位の引き下げにより、月額給与が2割近く減額されることとなった従業員からの訴えでした。ですが、かなり適切な人事評価と賃金体系を組んでいたため、賃金減額には相当の理由があって、適切であることを組織説明を含めて詳細に行いました。その結果、会社の賃金減額の合理性が認められ、極めて少額の解決金の負担のみで解決を...
2024年09月20日
社会福祉法人A事件高裁判決の意義(東京高裁令和6年7月4日)~不活動時間管理の実務に活きる賃金設定の基準とは
私が代理人を務める社会福祉法人A事件(千葉地裁令和5年6月9日判決)について、控訴審判決が出されました(東京高裁令和6年7月4日判決)。この事件は、夜勤時間帯の不活動時間(いわゆる待機時間)について未払残業代が請求された事件です。事案内容・地裁判決の詳細はこちら地裁判決では、夜勤時間帯の未払賃金の計算は、6000円の夜勤手当を基礎として、1時間の賃金単価は750円となるとした上、この賃金単価が最低...
2024年06月12日
8月6日開催!「不活動時間・待機時間等の労働時間管理の実務」オンラインセミナーのご案内
弁護士法人戸田労務経営です。令和6年8月6日(火)に、弊所代表弁護士による「不活動時間・待機時間等の労働時間管理の実務」セミナーを企画しましたので、ご案内申し上げます。当法人は使用者側の弁護士や社労士が所属しており、千葉県内を中心とした100社近くの顧問弁護士を務め、数多くの使用者側労働問題への対応や労務環境改善に取り組んでおります。また、多くの企業様に労働法の知識を届けたいという思いから労務セミ...
2023年12月11日
夜勤等の不活動時間の賃金制度の在り方を考える(残業代単価を日中とは異なる単価で計算した千葉地裁令和5年6月9日判決)
今回は、夜勤等の不活動時間についての賃金制度がどうあるべきかを考えます。最近私が法人側を担当した事件で、夜勤の不活動時間(夜勤時間帯)の賃金の考え方について、少し面白い判断をしたものがあります。この判決では、夜勤時間の労働時間について、その残業代計算の基礎単価について夜勤手当を基準として算定するべきとされました。これは最低賃金を下回る水準なのですが、それも違法とはならないとの判断です(千葉地裁令和...
2023年07月27日
名古屋自動車学校事件最高裁判決(令和5年7月20日最高裁判決)が高齢者の雇用に与える影響
先日、令和5年7月20日に名古屋自動車学校事件最高裁判決が出されました。この事件は、定年退職後の再雇用の際に、基本給や賞与が大きく引き下げられた従業員が、その待遇が現役正社員と比較して不合理な差別だ、と主張して訴えた事件です。いわゆる同一労働同一賃金の問題です。同一労働同一賃金については、2019年12月には厚労省から同一労働同一賃金のガイドラインが確定し、パートタイム・有期雇用労働法の改正も20...
2023年05月11日
6月15日開催!労働問題総まとめセミナー「賃金、労働時間」のご案内
弁護士法人戸田労務経営です。6月15日(木)に、弊所主催の所長弁護士戸田による「労働問題総まとめセミナー:賃金、労働時間」を企画しましたので、ご案内申し上げます。当法⼈は千葉県内を中⼼に使⽤者側の弁護⼠として、90社近くの顧問弁護⼠を務め、数多くの使用者側労働問題への対応や労務環境改善に取り組んでまいりました。多くの企業に労働法の知識を届けたいという思いから、労働法の基本マインド(菅野和夫直伝)を...
2022年09月05日
事務所設立10周年記念セミナー「SDGsを実現する労務環境改善のために」のご案内
弁護法人戸田労務経営です。11月16日(水)に、弊所主催の所長弁護士戸田による「事務所設立10周年記念セミナー:SDGsを実現する労務環境改善のために」を企画しましたので、ご案内申し上げます。当法人ではこれまで数多くの企業における労働問題への対応や労務環境改善に取り組んでまいりました。近年、SDGsに取り組む企業において、とりわけ「働きがいも経済成長も」にフォーカスをし、労務環境を改善したいと考え...
2021年11月09日
代表弁護士の戸田が輸送経済新聞でのコラムを掲載(第6回:同一労働同一賃金とは何か⑥=東京メトロコマース事件)
弁護士法人戸田労務経営です。代表弁護士の戸田が物流・輸送業界の専門誌である輸送経済新聞社で運送業での労務問題についてのコラムの連載についての紹介です。運輸・物流業界の労務・法律問題に精通した企業側労務専門の弁護士として紹介されております。輸送経済新聞11月9日号掲載の第6回は運送会社での同一労働同一賃金の考え方について取り上げました。記事内容をご紹介します。今回は同一労働同一賃金最後のテーマとして...