千葉、船橋の労働弁護士の戸田です(弁護士法人戸田労務経営)。
6月19日、平成30年度の弁護士法人戸田労務経営主催の社会保険労務士の先生方向けセミナー「労働問題研究会」がスタートです。
今年は船橋(船橋ツインビルレンタル会議室)にて開講しました。
今回も、千葉県内の船橋支部、東葛支部(松戸、柏など)、北総支部(成田など)を中心に千葉県全域の先生方15名に参加いただきました。
テーマは、「労務管理にすぐ役立つ!最新判例解説」です。
近年の重要な判例を題材に、「労務管理にどう活かせるか?」と、専ら使用者側の観点から判例を読み解きました。
労務管理のベースはやはり判例、労働実務の肝です。
6月1日に出たばかりのハマキョウレックス事件最高裁判決、長澤運輸事件最高裁判決についても解説しました。
【講義内容】
使用者の立場からの判例の分析の視点
(1)規範レベルの正しい把握
・他の事件にも共通する規範レベルの理解
・あてはめ部分との峻別
⇒労務管理の観点からクリアすべきメルクマールを分析する
(2)事例判断の分析
・どの事情がどのように使われているか
(規範レベルとの結びつき)
⇒労務管理の観点ではどういう事情を重視すべきか、証拠の作り方も含めて分析する。
①労働条件変更に関する最新判例
★労働者の同意の取り方に関する最近のトレンド
・山梨県民信用組合事件
・広島中央保険生活協同組合事件
②時間外労働に関する最新判例
★特に固定残業代に関して近年重要判例が続々
⇒残業代制度の作り方の見直し、ヒントにする。
・テックジャパン事件
・国際自動車事件(最高裁判決・差戻審判決)
・医療法人社団康心会事件
③非正規労働に関する最新判例
★労働契約法20条の最新の最高裁判例を分析
⇒賃金制度の見直しのきっかけに
・ハマキョウレックス事件最高裁判決
・長澤運輸事件最高裁判決