顧問先インタビュー 社会福祉法人さざんか会様 | 弁護士による企業のための労務問題相談

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顧問先インタビュー 社会福祉法人さざんか会様

2023年7月19日(水)

■貴法人の事業概要について教えてください。

泉 様(さざんか会本部 理事 泉 一成 様):
千葉県船橋市を拠点に、障害者福祉サービス事業を展開しています。 現在、入所支援事業を「北総育成園 (船橋市からの指定管理)」と「のまる」、生活介護事業を「けいよう」と「ゆたか福祉苑」、多機能事業所(就労継続B型・生活介護)として「カメリアハウス」「笹川なずな工房(提携施設)」、3~5歳児を対象とした児童発達支援センター「とらのこキッズ」と「さざんかキッズ」が2か所、共同生活援助施設(グループホーム)が市内に14か所あります。他に、特定相談支援事業・児童相談支援事業にも取り組んでおります。昭和29年に前身組織が生まれ、法人格を取得したのが昭和47年、と歴史があり、現時点でのサービス利用者は約500名、職員数は常勤・非常勤の総計で300名の事業所となります。

顧問先インタビュー
社会福祉法人さざんか会様

■弁護士に顧問契約を依頼しようと思ったきっかけ、理由を教えてください。

泉 様:
今から8年ほど前に当法人に労働組合ができたことにより、組合対応のための体制を作る必要が出てきました。そこで、それまで利用していた顧問弁護士に代え、地元で労働問題を専門に扱っている弁護士を頼りたいと思い探した結果、知人を介して戸田先生の連絡先にたどり着き、お願いしたことがきっかけになります。

■普段、どのような相談や依頼をしているか教えてください。

泉 様 :
就業規則・給与規程等が今の時流に合ったものなのかが一番知りたいことでした。また、法改正や制度変更が頻繁に起こっており、かつ社会福祉法人の運営には順法精神を持つことが必要なため、職員が正しい法令知識をもって業務にあたれるよう、相談や新しい知識の提供を依頼しております。


戸田労務経営:
これから相談を予定していることはありますか?

泉 様:
やはり(職場の)ハラスメント対応でしょうか。職場内コミュニケーションにおいて、何がハラスメント行為にあたる可能性があるのか、私たちではなかなか線引きできないのでアドバイスいただきたいです。もう一つは、新たな働き方にどう対応すべきか、という点です。例えば、副業を可能とするかどうかの整備や関係法令の解釈の仕方を教えてほしいですね。新たな働き方に対して、法律や制度が整備され始めている中で、当法人としても職員の働きやすさを追い求めたいと思っています。経営者としての考えだけでなく、職員側の見方も知りたいですね。

■弁護士と顧問契約を結んでよかったと思うエピソードを教えてください。

泉 様:
戸田先生に代理人となっていただいた事件で、労働密度の低い夜勤時間帯の割増賃金を計算する際の基礎賃金を、最低賃金額を下回る額を基礎(夜勤手当を基礎とする)としても良い、という裁判例を得たことが非常に大きいです。特に、共同生活援助施設(グループホーム)を運営している法人にとって夜勤帯の割増賃金の基礎賃金に夜勤手当を基礎とできることの実例が出たことには意義があり、同業者の労務管理面に広く影響するでしょう。

結果に至るまでの過程で、割増賃金の単価計算の検証を勤務パターンごとに賃金台帳をもとに計算を繰り返し、まとめたもので検証を行い、非常に精度の高い資料としていただくまでに多くの時間を割いていただいたことに感謝しております。同業者にも、この裁判例が出るまでに多大な労力がかかっていたことを知っていただきたいですね。

まさに、戸田先生が目指されている「人生応援団」に仕事をしていただいた、と強く感じました。

■顧問契約をする前に想定していなかった顧問契約の効果やメリットを教えてください。

泉 様:
知人からは、戸田先生は労働関係法令や判例に精通しているので、安心して相談して大丈夫だよ、と背中を押されました。実際に相談しますと、規程に関しても非常に細かいことまで実務レベルに落とし込んでアドバイスいただいており、更には職員のメンタルケアなど、多岐に渡って相談できており、当法人の職員・経営者層、更には利用者の幸せに繋がっていることに非常に効果を感じております。トラブルを生み出さないためにはどうすれば良いか、労使双方の主張をぶつけあうのではなく、妥協点を見つけないか、という視点を戸田先生が投げかけてくれることも、私たちにとても響いており、戸田先生に顧問をお願いして良かった、と感じます。

■貴法人にとって当事務所(弁護士)はどのような存在か教えてください。

泉 様:
(戸田労務経営での)初回相談の際に、戸田先生から「私たちは人生の応援団です」と言っていただいたことが今も心に残っています。法人での労働問題だけでなく、人生全般においてトラブルは起こりえるものですので、それをどうやって乗り越えていくか、が私たちの生きる術であります。さざんか会においては、私や職員の皆がプレーヤーとしてフィールドで動き回っていることに対して、戸田先生がフィールドの外側から縁の下の力持ちとして応援して下さっており、力強く支えて下さっている存在であります。

■顧問契約を検討している経営者に向けてメッセージをお願いします。

泉 様:
社会福祉事業においては、長い間「運営する」ものだと言われてきましたが、これからは「経営」していくものだと思っております。ボランティア精神だけでなく、「誰のために」「何を以って」「どのように仕事をしていくのか」そして「誰が幸せになることが、私たちの幸せになるのか」の視点をもって事業を考えていく必要があります。そのうえで、労働問題・働き手の問題・経営側の問題として、大きな課題や障害が起こりえますよね。困った状態になってから相談するのではなく、例えば教育業界ではスクールロイヤーが存在するように、社会福祉、特に障害者支援の業界においても、日常業務で気になることがあればアドバイスを貰える体制を作るべきだと思います。


以上

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