【お知らせ】6月26日千葉県弁護士会開催・労働事件研修(残業代)の使用者側講師を担当しました

西船橋法律事務所(船橋市、市川市、浦安市、習志野市等)の労働弁護士の戸田です。

 

6月26日に、私が副委員長を務める千葉県弁護士会労働問題対策委員会が主催する「労働事件研修(残業代)」の使用者側講師を担当しました。

千葉県内の弁護士150名以上が参加した大型研修です。千葉でのライブだけではなく、京葉支部(船橋市・市川市・浦安市)と松戸支部(松戸市・柏市等)の弁護士会支部にも中継する。

千葉県内の弁護士の労働事件への関心の高さが窺いしれますね!

 

千葉県内の労働者専門の黒葛原弁護士とタッグを組んで、弁護士が残業代請求を扱うに際しての基本・そして応用的な場面について詳細に講演しました。

使用者側として、相談での心構えや注意点・ヒアリングポイント、使用者側の答弁書の書き方・重要論点に関する判例解説などなど、2時間では語り切れなかったです。

講義内容を少しだけ紹介します。

 

【研修内容】

使用者側代理人として相談・受任をする際の視点

◎残業代請求を起こされたことによる使用者側の発生リスクを的確に予測

◎使用者として誠意をもった対応。可能な限り早期解決を目指す

◎発生済みの傷は浅く、最小限にとどめる努力に徹する

 一定のまとまった金額の支払は覚悟し、現実的な金額を提示

※無理筋の反論に固執したり、対応が遅くなればどんどん傷が深くなる。

◎むしろ重要なのは労務管理の見直し

 

初回相談で何を聞くか

企業(使用者)に関する情報

  業種、業務内容、企業組織、年商、従業員数等

   →どのような企業でどのような紛争が起きたのかを把握。

  HPで事前調査。パンフレットがあればもらう。

当該労働者の情報

  履歴書、職務経歴書、雇用契約書、労働条件通知書等から労働者のイメージを

企業(使用者)の労務管理全般を確認する

  就業規則、賃金規定の内容を確認。労務に関する基礎資料は全て確認

☑当該労働者の個別の業務実態・労働実態をリアルに把握する

  企業(使用者)の中の位置づけを含めて詳細に確認する。

  残業の実態があるのか、企業(使用者)側の認識はどのようなものか。

使用者の労働時間把握ツールは何か、どのような内容か

  タイムカード、日報等を確認

使用者の賃金支給実態の把握

  残業代の支払実態、算定根拠を確認。固定残業代については後述

請求内容の認否と反論の精査

 

使用者側の答弁書作成・訴訟対応のポイント

☑業務内容・労働条件等の基本的事実関係は早期に認否

 ★不正確・不十分な場合は会社から指摘することも

☑基礎賃金、労働時間等についても積極否認し、早期に事実主張

 ★ただし、基本的な計算根拠・労働時間の考え方などが全く不明瞭な訴状・申立書も散見される。認否・反論を行い難いレベルの場合は求釈明も活用する。

基礎資料(雇用契約書、就業規則、賃金規程、給与明細書、タイムカード、日報等)は早期に開示する。

 ★重要書類の保管義務(労基法108条、109条、労基則54条1項6号)

☑使用者としての適切な労務管理状況がにじみ出る対応を。

★必要かつ迅速な主張・証拠提出により、使用者として残業代問題にどのように取り組んでいるのかが裁判所に伝わる。

 

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